保湿で肌のベタつき&テカりを抑制|オススメのメンズ乳液8選と正しい使いかた
今回は男性向けに乳液の選びかた・使いかた、おすすめのメンズ乳液を紹介。
「乳液を使うとかえってベタついたりテカってしまう」といったイメージを持っている男性は少なくないですが、男性こそ知っておきたい乳液の役割。
じつは乳液は保湿だけでなく、後からくるテカりを抑える効果もあります。化粧水だけで乾燥対策に効果を感じていない男性や毎日テカテカの男性に試してほしいスキンケアアイテムなんです。
目次
1. 男性こそ知っておくべき乳液の役割
「乳液なんて必要ない」 というのはウソ
最近では、乳液を使わなくても良いといった話も耳にすることがありますが、これって本当?
結論から言うと、「乳液は必ずしも必要なわけではない」というのが答えです。理由は、美容液が進化してきた現在、保湿は美容液でまかなえてしまうから。つまり、これはあくまで美容液を使っていることが前提です。
化粧水を使うだけで終わりにしていると、せっかく肌に補給した水分もすぐに蒸発してしまい、また乾燥と皮脂の分泌によるベタつきが出てきてしまいます。このような状態では化粧水の効果も感じる事ができないため、「スキンケアなんて意味ないじゃん」という負のサイクルにも陥りがち。
つまり、化粧水を使って終わりにしているような男性は乳液で化粧水の効果を維持し保湿をおこなうことが大切になってきます。
メンズの乳液の役割とは
乳液は肌の状態を整え、水分や美容成分を与えた肌の状態を維持するために使用します。
乳液の役割を知っておけば、使う順番も自ずと分かるはず。スキンケアの基本的な順番と目的は以下のようになります。
スキンケアの正しい順序
ステップ1. 洗顔
・・・汚れや角質を落とす
ステップ2. 化粧水
・・・水分補給し栄養を取り入れやすい状態にする
ステップ3. 美容液
・・・肌の栄養補給をする
ステップ4. 乳液
・・・水分の蒸発と肌の乾燥を防ぐ
2. 男性に合った乳液の種類とその選びかた
乳液の種類とメンズ向けの乳液とは
乳液には大きく分けて、「保湿乳液」「UV乳液」「ティント乳液」の3種類があります。
■「保湿乳液」
男性の場合、基本的には 保湿乳液 を選んでおけばOK。アイテム数としても一番多く一般的な乳液とされるのがこの保湿乳液です。保湿乳液は、コスメブランドのラインナップにあれば化粧水や美容液と一緒に並べられている場合がほとんど。
■「UV乳液」
UV乳液 は、乳液の成分にプラスして、紫外線カットの効果やシミ・くすみが発生しづらくなる成分が含まれています。
UV乳液は、屋外に出る時間が長くなる営業マンやスポーツやレジャーといった直射日光を浴びる時間が長いイベントに出かける時などに、朝のスキンケアの最後のステップで日焼け止めとして使うのがおすすめ。
■「ティント乳液」
ティント乳液 は、主に女性がメイク前に化粧下地として使用するものなので、男性が乳液を選ぶ際には「保湿乳液」か「UV乳液」が良いでしょう。
メンズの乳液選びに迷ったら、とりあえず「ヒト型セラミド」はアリ
メンズ向けの乳液は今や多くのメンズコスメブランドが手がけているスキンケアアイテム。たくさんの商品の中からどれを選べば良いか迷ってしまう男性は多いはず。
「人気」だ「売れ筋」というフレコミに惑わされたくない男性は、まず成分表示を見るのがオススメ。
各コスメブランドが研究を重ね様々な効果のある成分を配合していますが、乳液初心者の人は、パッケージの成分表示の中に 「セラミド」 という文字があるものをとりあえず選んでおけばまあ間違いはないはず。
スキンケアで注目の保湿成分、セラミドとは
「セラミド」 は、人間の肌の表皮の一番上の層(角質層)に存在している成分で、外部刺激から肌を守る「バリア機能」を高め、水分をつかんで離さない高い水分保持力を発揮してくれる注目の成分です。
セラミドとともに3大保湿成分と呼ばれる、コラーゲンやヒアルロン酸は肌の弾力を作り出すのに比べて、セラミドは人間の肌への浸透力に優れており、数多くある化粧品の成分の中でも科学的にも実証がある成分として、多くの専門家も効能の高さを認めています。
また、最近ではアトピーや敏感肌にも効果があることが臨床実験で確認されたこともあり、より注目されていくであろう美容成分です。
「ヒト型セラミド」の見分けかた
一括りにセラミドといっても、じつは化粧品に含まれるセラミドには原料により種類が豊富にあります。
上で書いたようなセラミドの末尾に数字かアルファベットがついたものを 「ヒト型セラミド」 と呼び、メンズの乳液を選ぶ際には、特に保湿力や浸透力に優れた、この「ヒト型セラミド」の配合されたものがおすすめ。
なぜ数多くあるセラミドの中でも「ヒト型セラミド」は、ほかのセラミドや保湿成分と比べて浸透力に優れているかというと、人間の肌にもともと存在しているセラミドとほぼ同じ化学構造で作られているからです。
人間の角質層は角質細胞と細胞間脂質という物質が幾重にも重なってできており、その細胞間脂質の約50%をセラミドが占めています。
その約50%のセラミドと「ヒト型セラミド」の形がほぼ同じため、先につけた化粧水の水分や成分を角質層まで浸透させて保持するという仕組みです。
ヒト型セラミドには確認されているもので1から7まで種類があり、それぞれ機能が異なりますが、
乳液を選ぶ場合は、特に肌への効果が期待できる「セラミド1」「セラミド2」「セラミド3(=セラミドNP)」をオススメします。
セラミド1〜3には以下の効果があるとされています。
ヒト型セラミド
●セラミド1(セラミドEOP)
●セラミド2(セラミドNG)
●セラミド3(セラミドNP)
●セラミド4(セラミドEOH)
●セラミド5(セラミドAG)
●セラミド6Ⅱ(セラミドAP)
●セラミド7(セラミドAH)
●セラミド8(セラミドNH)
●セラミド9(セラミドEOS)
乳液選びでおすすめする「ヒト型セラミド」3つ
ヒト型セラミドには確認されているもので1から7まで種類があり、それぞれ機能が異なりますが、乳液を選ぶ場合は、特に肌への効果が期待できるセラミド1(セラミドEOP)、セラミド2(セラミドNG)、セラミド3(セラミドNP) がおすすめ。
セラミド1~3には以下の効果があるとされています。
ヒト型セラミド1~3の効果
セラミド1(セラミドEOP)
・・・特に外部の刺激から肌を守るためのバリア機能に優れる
セラミド2(セラミドNG)
・・・人の肌に含まれるセラミドの中でも大きな割合を占め、最も高い保湿機能を持つ
セラミド3(セラミドNP)
・・・乾燥肌を防ぎ、シワの予防などエイジングケアにも優れた保湿効果を持つ
人間の肌にあるセラミドは生まれたときが一番多く、年齢とともに減っていくことが研究によって分かっています。
スキンケアでは外側から水分や栄養分を補給し潤いを守っていくことが、刺激や異物を跳ね返すバリア機能を作りエイジングケアにも繋がるので、
大人男性の肌の悩みに合った成分が配合されたものを選んで試してみると良いでしょう。
Q&A - 乳液の選びかた
上では長々と小難しい成分の話について触れてきましたが、ここではメンズ乳液の選びかたをQ&A方式で紹介。
■ Q1. 肌質によって乳液は変えたほうが良いの?
A. 乾燥肌や脂性肌など肌質は人それぞれ違っても人間の肌の構造は同じ。基本的に乳液は、○○肌だからという選びかたをする必要はありませんが、乳液は性質上油分が多いものなので、脂性肌でニキビができやすいといった悩みのある人は、使うこと自体を控えてみると良い場合もあります。
■ Q2. メンズが女性向けの乳液を使っても良いの?
A. 性差はなく、女性向けの乳液などでも、きちんと水分をキープする力を持っています。実際に手の甲などに試してみて使用感が好みだったり、女性を意識したパッケージに抵抗はないということでしたら、もちろん男性が使用してもOK。
ただ、女性向けのものは油分が多い場合もあり注意が必要ですので、タイプが分かれていればさっぱりタイプなどの油分が少なめのものを選ぶと良いでしょう。
また、肌の状態は安定しているほうだけどたまに乾燥する時があるという場合や、乳液やクリーム独特のベタベタとした感覚が苦手な人は、男性向けの乳液のほうが使いやすいかもしれません。
3. メンズに試してほしいオススメの乳液5+3選
メンズコスメブランドのおすすめ乳液5選
"資生堂メン モイスチャーライジングエマルジョン" は、大人のための乳液状保湿液といわれるだけあって、30代以上男性からの高評価を得ている乳液です。
つけ始めはなめらかな使い心地で伸びが良く、しばらくするとサラサラとした質感となり肌の色が明るくなります。
プッシュ式で出しすぎる心配もなく、適量を使用できるのも使いやすく、爽やかな香りで男性が使いやすい配慮がされておりリピーターも多い商品です。
"B.C.A.D.HOMME HOMMEトータルエマルジョン" は、5億年前のカンブリア紀から地球の営みを支えてきた藻の一種であるユーグレナ(ミドリムシ)を、最先端の技術で配合したというエイジングケア保湿液。
セラミドも配合された、化粧水・美容液・乳液の機能を一本にまとめたオールインワンタイプのアイテム。洗顔後やシェービングの後にはこれ一本でスキンケアが完了するので、忙しい男性の心強い味方になってくれるはず。
ベルガモット・レモン・カモミールから採取した天然精油のすっきりした香りで、とろりとした液体ながらベタつかないのにしっとりとした肌が長時間持続します。
※30mlと120mlの2タイプの商品があります。
"CLINIQUE フォーメン AG モイスチャライザー" は、クリニークのメンズコスメ『CLINIQUE FOR MEN(クリニーク フォーメン)』の乳液です。
乾燥した肌に潤いを与える乳液で、乾燥や乾燥から起こる肌トラブルを改善してくれます。
ベタつきも少なく潤いを長時間持続してくれる上に、多機能エイジングケア効果も期待できるので、肌のかさつきだけでなく肌の衰えで悩んでいるような大人男性にもおすすめ。
人気のメンズコスメ『PROUDMEN. (プラウドメン)』から販売されているのが "プラウドメン グルーミングミルク"。
肌にのせるとスッーと馴染むのが特徴で、塗った後はサラサラな仕上がりでベタつきが苦手な男性にも使いやすい乳液。肌につけた瞬間に広がる「グルーミング・シトラス」の香りは、男性のニオイをケアしつつ心地よい清涼感を与えてくれます。
肌に潤いを与えながらニオイのケアもできるので、ビジネスシーンの身だしなみにもぴったりの乳液と言えます。
『バルクオム(BULK HOMME)』 は、男性の肌を追求し、男性が使いやすく効果も実感しやすい商品を開発するメンズコスメブランドです。
乳液も通常女性が使う物は潤いを重視しているためベタつきやすいですが、乳液のベースに「スクワランオイル」を配合することで、バルクオムの乳液は驚くほどの軽い付け心地を実現しているので、ベタつきや重さを感じることがありません。
彼女や奥さんともシェアできるおすすめ乳液3選
"菊正宗 日本酒の乳液" は、保湿成分がある菊正宗の純米吟醸酒を配合した珍しい乳液。
セラミドが配合されたスキンケアアイテムは値の張るものも多い中、こちらは試しやすい価格ながらセラミド1・3・6IIが配合された高コスパ乳液として高評価。サラサラとした質感と肌へスッとなじむような使用感で季節を問わず使用しやすく、化粧水で整えた後なめらかな肌にしてくれます。
乳液の他、化粧水と美容液もあるので、男性の場合はどれか1つ選んで使うといった形でもおすすめです。
"薬用 ニキビケア 乳液" は、乾燥&大人ニキビに悩んでいる男性におすすめの乳液。
しつこく繰り返す大人ニキビの原因の1つである乾燥に着目した乳液で、ニキビを防ぐ2つの有効成分「グリチルリチン酸」と「プラセンタエキス」に加え、保湿や潤い効果を与える「スクワラン」、外的ダメージから肌を守る「テンニンカ果実」、コラーゲンの合成を助ける「カンゾウ葉エキス」などが豊富に配合されており、肌にしっかり潤いを与えることで過剰な皮脂分泌を抑えニキビを改善してくれます。
無香料、無着色、アルコールフリーなど、敏感肌にもやさしい10項目の無添加処方もポイント。
"キュレル 潤浸保湿フェイスクリーム" は、名前の通りクリームですが、乾燥が特に気になる男性には乳液代わりに試してほしいアイテム。
花王が独自に開発した「潤浸保湿セラミド機能成分(湿潤剤)」という成分が潤いを保ち、肌荒れやかさつきを繰り返しやすい乾燥性敏感肌の人にもおすすめ。
女性からの支持も高く、無香料・無着色・アルコールフリーなどといった肌がピリピリとする成分は含まれていないのも特徴。比較的ベタベタしないのにしっとりするという男性好みの使用感です。
4. テカらず保湿する!乳液の正しい使いかた
乳液の目的は、水分の蒸発を防ぐことと油分で膜を作って肌を守ること。乳液単体でも効果はありますが、化粧水や美容液と一緒に使い、化粧水や美容液の効果をより発揮させたいときが乳液やクリームの出番です。
しかし、男性の肌は女性に比べて油分が多いため、「カサカサする部分の保湿はしたいのに、乳液を使うとかえって肌がテカってしまう」 といった男性特有の悩みを持つ人も多くいます。
そういった場合には、使い方を少し変えて見ると良いでしょう。次に紹介する使い方を確認しながら試してみてください。
乳液の基本的な使用手順
使用前に化粧水や美容液をつけたら1~2分程度時間をおき、肌になじませてから乳液を使い始めるようにすると効果がよりアップします。
化粧水と同じように乳液などを使う際にも手かコットンのどちらかを使う方法がありますが、男性には手を使った方法がオススメ。そもそもコットンなんて面倒くさくて続かないという話と、コットンがひげに引っかかってしまい繊維でかえって肌を傷つけてしまうケースがあります。
使用手順
**STEP1.
適量を手のひらにとる。**
量はアイテムごとに使用目安量が記載されているので、それに準じればOK。10円玉大(ボトル2回振り、ポンプ式回プッシュ程度)が一般的ですが、顔の大きさや肌の状態で加減を。両手で包むようにして少し温めると浸透しやすくオススメ。
**STEP2.
頬からあご・額に向けて広げていくようにしてなじませる。**
**STEP3.
目元や口元など乾燥しがちな部分に薬指と中指を使ってなじませていく。**
**STEP4.
手のひらで顔を覆うようにして浸透させて完了。**
手のひらで覆うようにしていくと、油分のテカテカ感が落ち着いていくはず。これが乳液をつけ終えた浸透の目安でもあります。
肌をベタつかせず保湿するための3つのポイント
1. 皮脂の分泌量の多い場所に塗りすぎNG
「カサカサする部分の保湿はしたいのに、乳液を使うとかえって肌がテカってしまう」という場合は、皮脂の分泌量が多いところにもつけすぎている可能性が。額から鼻にかけてのTゾーンは皮脂の分泌量が多いので、その部分につけすぎると油分過多のため毛穴が詰まったりニキビの原因にもなります。
Tゾーンは面積の広い頬などにつけ終えて手に残った液体をTゾーンつける程度でも、バランスよく保湿することができます。逆に、目元や口元など乾燥やたるみが気になる部分には丁寧に塗りこみましょう。
あまりにベタベタが気になるときにはティッシュをそっと顔に乗せて取り除いてもよいですが、やりすぎると保湿状態ではなくなってしまいますので注意。
2. 乳液・クリームの重ね付けNG
ベタベタが苦手な男性はあまりやらないことかと思いますが、女性のように乳液のあとにクリームを使うなど油分を足しすぎることは不要です。あまりにつけすぎると吹き出物ができてしまうこともありますので、様子を見ながら一種類だけをつけましょう。
3. こする、すりこむはNG
スキンケアは肌への刺激を最小限に抑えつつ水分と油分を与えていくことが目的です。
決してゴシゴシしたりはせず、指の腹を肌の上を滑らせるようにしてつけましょう。鏡の前でつけるようにすると、つけすぎていたり足りていない部分がわかるのでオススメです。
5. メンズ乳液で肌を健康な状態に!
今回は、男性が使うのをためらいがちな乳液について、選びかたや使い方、おすすめの乳液を紹介しました。
乳液を使うとかえってベタベタしてテカってしまうイメージを持つ男性は多いかもしれませんが、じつは乳液は保湿を促していずれ起こるテカりを抑えるために効果のあるスキンケアアイテム。
年を重ねるごとに失われていく水分や油分を保持し、化粧水などの効果を高めつつ外部の刺激からも肌を守ってくれるので、肌が健やかな状態になり皮脂が出すぎることも減っていくというわけです。
効果や使用方法などを知って正しいスキンケアを行うことで、日々たくさんの刺激を浴びている男性の肌も、いつまでも若々しく頼もしい印象の肌でいられるはず。鏡を見て肌が皮脂でテカテカしている男性こそ乳液をぜひ試しに使ってみてください。